楽曲解説

仕事でもなく、遊びでもない。
ただ、真っ直ぐ家へ帰るには少しだけ心が重い夜。

いつもの止まり木で独り、氷が溶けてカランと鳴る音を聞いている。
店内には控えめなボリュームの音楽。
アコースティックギターの弦がこすれる音が、夜の冷たい空気を震わせる。
その音色は、誰かに聞かせるための「演奏」というより、 夜そのものが溜息をついているかのように優しく、そして切ない。

「午前2時か……」
かつて大切だった記憶や、言葉にできずに飲み込んだ後悔。
そんな昼間には蓋をしていたブルーな感情が、心地よいリズムに変わっていく。
最後の一口を飲み干し、席を立つ。
店を出て夜風に吹かれる頃には心の中にあった澱は消え、ただ一曲の美しい調べだけが耳の奥に残っていた。

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